挨拶する!


 お茶席では必ず何か行動を開始するとき挨拶をします。

亭主もそうですが、お客さまも行います。

「始めまして、こんにちは」

「よろしくお願いいたします」

「お先に失礼いたします」

そんな願いを込めて、無言で行う小さなお辞儀でもある会釈はとても素敵です。


 お茶席では必ず何か行動を開始するとき挨拶をします。

亭主もそうですが、お客さまも行います。

「始めまして、こんにちは」

「よろしくお願いいたします」

ある企業で新入社員研修を担当しました。挨拶がテーマでした。その時、「なぜ挨拶するのでしょう」と受講生に尋ねました。

すると、その時、「決まっているから」と答えた方がいました。

予想外の答えだったのですが、「そうですね。決まっているから、しないとおかしいと思われますね」とっさに答えてから本当にそうだと思いました。

決まっているから、初対面の人には勿論、知らない人にも挨拶してもいいのです。
これは、とても素直なことではないかと思いました。

電車の中でも、無言で会釈をすると、少し席を詰めていただいたり、譲っていただいたり…。

それは、見知らぬ人に対して、「私はここにいます」という存在を知らしめるメッセージであり、
また「そうです。あなたは私たちと共にいます」というその答えでもあるのです。 

「ともに居ていいですよ」
「どうぞ、居てください」
「ご一緒しましょう」
「居て下さって、ありがとう」 





 互いにその存在を認めあう、許可と受容を無意識のレベルでおこなっているのです。

 返事をする。確認する。認識して受容する。

これらは、健全な社会には不可欠のことです。

 「お先に」という挨拶にも様々な意味が込められています。
あなたより一足お先にまいります。お先に頂きますよ。
という意味も勿論ありますが、「次はあなたです。」という意味も込められています。

特に初めてで、慣れていないお茶の席で、順番をちゃんと教えて下さっているのです。

心の準備ができているとあわてず、対応できますね。

 挨拶には様々な思いや、意味や、心がこもっている二ですね!


お問い合わせは こちらから~ 


0コメント

  • 1000 / 1000

和・美・場

日本人は古来より、その美しさを価値判断の基準としてきました。 潔さ、もののあわれ、滅びゆくものへの愛しみ、生まれゆくものへの祝福など、 在り方としての美しさを愛でてきたように思います。 そんな日本人が持って生まれた美しさへの思いを共有し、形にするところ~が、和・美・場~です。 和・美・場では、茶道を通して日本の美しさ、日本人の美への希求を分かち合いたいと思います。