お茶をいただきましょう~


お茶を頂きましょう~ 。
  お茶には濃茶と薄茶があります。

                    薄茶                                             

         濃茶               

濃茶はペースト状に練ったもので濃厚で味わい深いものです。
薄茶は、お薄と呼ばれるお茶で、抹茶を裏千家流では、ふっくら泡立てていただきます。


  通常は、濃茶を頂いてから、薄茶が出されます。
お薄は、飲みやすくて一般的です。
一人一碗ずつ出されます。お茶碗が出されたら、運んで下さった方に、一礼します。


                       

 そして畳の縁内の上座の方とご自分の間にお茶碗をおいて、
「お相伴いたします」(ご一緒に頂きますという意味)と挨拶し、


下座の方(出口に近いほうに座っている方)との間に茶碗をおいて、
「お先に頂きます」と挨拶します。


そして、自分の前に置いて、「お点前頂戴いたします」と亭主に挨拶します。

 
次に、左手に茶碗を載せて、右手で時計回りに二度ほど送ります。


お茶碗の正面をよけるためですから、九十度くらい回せばいいでしょう。
そして、ゆっくり味わって召し上がって下さい。


最後の一口は音を点てて吸い切ります。(ズッ)

そうです。飲み終わりましたという合図でもあります。


飲み終わったら、飲み口を右手の親指と人差し指でつまむようにしてぬぐい、懐紙で指を清めます。


茶碗の正面を今度は、時計と反対回りにもどして畳の縁外におきます。
絵や柄が書いてあるものは正面もわかりやすいのですが、抽象的な模様や絵付のものは亭主が正面を決めます。       

                                                  正面は、どこかな?


その後、茶碗を手にとって、じっくり眺めることもできます。


拝見といってお茶会で使った道具は全て身近で見る事が出来ます。
茶碗の形、色、つや、絵や抽象的な文様、手触りなど、それらは、体感覚ですから思考を超えて心の中にまっすぐに入ってきます。


濃茶について


濃茶は、覆いをして日光を遮った古木の新芽を摘みとり、蒸して乾燥したものを石臼で挽いたものです。日の光を覆うことでより多くの光を得ようと葉緑素が増えて甘くておいしいお茶が育ちます。


濃茶には、テアニン が多く含まれています。
これに対して薄茶は樹齢の若い木の葉を用います。


濃茶は、一人三杓余ほどを基準に人数分を一碗に入れ、湯でとろりとしたペースト状に練って提供します。


濃厚で味わい深いお茶です。
一碗を何名かで頂きますが、一回ごとに飲み口を小さな茶巾で清めて、
一碗を次々に手渡しで回します。とても親密な感覚が味わえます。


*コロナ対策として各服点てと言って、濃茶も一人一椀ずつ練ったものをお出ししていました。


それに比べて、薄茶は一人前、二すくい程の抹茶を茶筅で泡立てて、
一人一碗ずつ提供します。


軽やかで、爽やかな味わいです。


お茶のお味だけでなく、お茶碗や、お菓子との相性、お菓子の入っていた
器なども、楽しんで、拝見します。


落としたり、当てたりしないように、
肘を畳について、両手で、低い位置で丁寧に、拝見しましょう。


お茶席に行ってみませんか?


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和・美・場

日本人は古来より、その美しさを価値判断の基準としてきました。 潔さ、もののあわれ、滅びゆくものへの愛しみ、生まれゆくものへの祝福など、 在り方としての美しさを愛でてきたように思います。 そんな日本人が持って生まれた美しさへの思いを共有し、形にするところ~が、和・美・場~です。 和・美・場では、茶道を通して日本の美しさ、日本人の美への希求を分かち合いたいと思います。